18.市販品の5.8GHz送信機をアマチュア無線で使う                                                     2015/6/3
                                         

 ★★ 下記で使っている無線機(TS832)等は、すでに発売されていない模様です。
    その場合はJI1BZN局のサイトで保証認定できる無線機を確認してください。
 ★★ 2017/10/14

                           http://ja7cme.tonosama.jp/

               これは良いと思います。日本アマチュア無線バンドプラン適応FPV用8chビデオ送信機VTA2001 Ver.2  ←これも販売停止か?

 

    2015/6/6に2015/6/4日付け免許状が来ました。               
    5.8GHz 30dBiパラボラアンテナを買いました。  2015/6/10
      SMA中継コネクター(china製)は5.8GHzで使えるか?
 2015/6/18

    車のバックカメラとモニターを接続して ON AIR しました。 2015/6/26
    TS832 にマイクが内蔵されていました。 その他追加 2015/9/7

       
注) このTS832/RC832はBY製なので、初期不良、使用中の故障、性能が出ていない、等々のリスク
           が有ります。また、送・受信機は かなり発熱します。
           車のバックカメラ・モニターの場合は、カメラおよびモニターは左右反転した物としない物、切替え
           出来る物が有るようです。
           またガイドラインが入っている物、いない物が有るようです。
  2015/9/2


最近、ラジコンやドローンの空撮動画電送用としてamazon等で5.8GHzの送信機と受信機が非常に安く売られています。
しかし、これを日本でこのまま使うと「電波法違反」で罰せられます。(1年以下の懲役又は100万円以下の罰金)
周波数は32チャンネル有りますが、アマチュア無線で使える周波数が7波有ります。従ってアマチュア無線で使えない
周波数を容易に設定できないようにスイッチ部を含めた送信機をケースに入て「アマチュア局の無線設備等の変更保
証願書」にして必要書類を添付すると、いわゆる「保証認定」が得られて、正式にアマチュア無線局設備として使えるよ
うになります。(0.6W / F8W)
これを可能にして詳細に記述されているサイトがあります。それは、JI1BZN局のサイトです。
このサイトは新規開局で書かれていますが、既設局は変更申請(届)書で出します。
以下にサイトに出ているものを少し変えた所を中心に補足します。


☆保証申請する5.8GHzの機器等 (保証申請するのは、下側の送信機(TS832)のみです。上側のRC832は受信機です)
 送受セットで、6,780.-~13,750.-程度。
amazonで購入した受信機(RC832)と送信機(TS832)のセット
保証申請するのは、送信機(TS832)だけです。

       
チャンネルと周波数の関係表


 TS832及びRC832の仕様 
↓   NTSC入力をFM変調し副搬送波で音声を送るFM-ATV装置。(電波型式は F8W)


☆保証申請に必要な書類
・必要書類
『保証願書』
『無線局変更申請(届)書』
『無線局事項書及び工事設計書』
付属書類
 送信機系統図
 半導体詳細資料
 改造外観写真
・提出先
 JARDまたは TSS
・保証料
 JARDまたは TSSのホームページによる。

☆送信機の改造(ケースに入れるだけです)
このTS832は、5.8GHz帯のアマチュア無線周波数範囲外も設定できるようになっています。
従って、認定してもらうためには、容易にアマチュア無線周波数以外が設定出来ないようにする必要が有ります。
そのためには、原案では設定スイッチ分部をアルミ板で覆うようにしています。
しかし、この方法では金属部が導電部分に触れる恐れが有る様に感じたので、設定スイッチを含めて送信機全体をプラス
チックケースに入れることにしました。ラジコンに搭載しないので小さく、軽くする必要はありません。hi

 
↓ ケースはタカチのSW-55Bを下写真のように加工してその中に入れました。これでも問題は無いのですが、もう少し
大きなケース(SW-65B)にした方がゆとりが出て良いと思います。 
↓  名称は、TS832改造 とします。



☆保証願書のポイント
① 「アマチュア局の無線設備等の変更保証願書」は記入内容は原案通りです。ただし、用紙(タイトルが違う)は変更保証
  願書です。

② 原案では、新規開局する場合で書いていますが、すでに開局している場合は「アマチュア局の無線設備等の変更申請
  (届)書」で、増設(追加)に✓、その他 住所 氏名等々 必要項目を記入します。


③ 「無線局事項書」は原案通りです。
④ 「工事設計書」は原案通りです。(ただし、F3F追加)
 工事設計書にF3F(FMのATV、映像のみ)とF8W(FMのATV、映像と副搬送波の音声)の両方を書きましたが問題無い
 と思います。
                                       
F8W                        ↓  ↓0.6


 原案にパラボラアンテナを追加しましたが、アンテナは対象外なので原案のままで良いと思います。
   第〇送信機系統図に数字を入れる。 下記の送信機系統図は、JI1BZN局のサイトからダウンロードしてください。
   左側に  オーディオ入力レベル:~2.0Vpp  を追加しました。 下図入替えた。 
マイクが内蔵されていました。2015/9/7 

   
⑥ HMC406MRTC6705半導体の資料を両面コピーで添付しました。(最新版はHMC406Mが変更されている模様)
2015/12/12
  (TSSは不要となっていますが、JARDは不明なので添付しました)
⑦ 補足説明資料は、原案の最後の部分に「・・・か又はケースに入れます」を追加しました。

⑧ 添付する改造写真       写真の下に右下の説明文を入れました。 

周波数設定スイッチは操作できない
  改造完成品写真
           

 

要注意                     
アンテナコネクターはSMAP(内ねじ、穴)
TXコネクターはSMAJ(外ネジ、ピン)
日本製とは、穴、ビンが逆です。

ラジコンの世界が逆なのか?,中国が逆なのか?


周波数設定スイッチ(矢印)
  ケースの蓋を開けた写真
  改造途中の状態写真





⑨ 提出は、TSS又はJARDの何れかですが、当局はJARDに提出しました。保証に必要な料金は、JARDが1台3,000円、
   TSSが1台2,800円です。認定審査日数はJARDが早いようです。

☆その他
JI1BZN局のサイトには、最初に「保証認定」されるまでの交渉の経過も記されていますが、総務省、JARL、TSSと大変な努
力をされています。
当局は、JARDに「保証願書」を出して、10日(正味は1週間?)で「保証通知」をもらいました。後は局免が来るのを待つ
だけです。
改めて、JI1BZN局に感謝申し上げます。(ここに紹介することは快諾頂きました) 
5.8GHzATVの入門用として安くて簡単に出来ます。
ただしATVの常識として、自分のコールサインの送出(自局QSLカードにTEST又はCQを書いて、1回の送信及び10分以内
毎に写す等)が必要です。 送信は自分以外に向けた送信であって、自局はそれをモニターしていることになります。
アンテナは自由に付けられますので、どのようにするかこれからの楽しみです。また、2WまではQROできると思うので、
リニアアンプの自作を考えるのも良いですね。
注)
なお、このTS832/RC832はBY製なので、初期不良、使用中の故障、性能が出ていない、等々のリスクが有ります。
車のバックカメラ・モニターの場合は、カメラおよびモニターは左右反転した物としない物、切替え出来る物が有るようです。
またガイドラインが入っている物、いない物が有るようです。
  
ここで使うのは、左右反転しないもの、ガイドラインの無いものです。

平成27年度栃木県・小山市総合防災訓練におけるFM-ATVデモ(2015/8/30)

     ↑ビデオカメラ ↑送信機             ↑ 受信機    ↑ モニター
☆ 余 談(じつは)
何十年ぶりに「アマチュア局の無線設備等の変更保証願書」、「アマチュア局の無線設備等の変更申請(届)書」を出しま
した。
今回は5.8GHz送信機を追加するだけでしたが、変更しない部分も厳密にチェックされて、事項書や工事設計書の間違い
を指摘され、丁寧に修正内容を記して提出から6日後に返送されて来ました。
修正して返送当日に再送付したら、最初の送付から10日で「保証通知」が来ました。
(早っ!) 
2015/6/6に2015/6/4日付け免許状が来ました。(9月に再免許)


移動局の送信機は18台目で、かなり・・・乱れています。hihi
特に、事項書の電波型式の①『一括記載コード(4SA 等)』3アマ以上なら3SAでもOKか?と工事設計書の電波型式が
②『機器で発射できる範囲内(F3F,F8W 等)』で ③『自分の資格で操作できる範囲内(F3F,F8W 等)』で記入することです。
当然ですが、①②③が一致していることが必要です。(①は②③を含む資格の範囲内)
聞くところによると、最近の保証申請は間違いが多くTSSやJARDでは非常に手間が掛かっているとか。
出来るだけ正確にして提出するようにしたいと思います。
(すいません)
TSSのここに詳細な記載例(注記)があります。
提出前に厳密に再チェックしてから提出すると、一発で通過するでしょうね。

5.8GHz 30dBiパラボラアンテナ    2015/6/10
 amazonで下記のアンテナを買いました。¥14,580.-、国内に在庫が有るらしく、北海道から3日で届きました。
       仕  様 (USA製らしい?)







約66m/s




 

 

 60cm×106cm、2.3kg アルミダイキャスト(塗装済) マニュアルは無し、amazon写真で組立した。(ねじはM5)

簡易測定  GigaSite V5で測定
 
       モノポールのレベル                    パラボラのレベル
至近距離(送受信間約1m)での測定で20dB以上の差でした。(送信出力600mW)
一応、それなりのレベル差は有るようです。後日 屋外で(10m以上)測定したいと思います。

☆ SMA中継コネクター(china製)は5.8GHzで使えるか?   2015/6/10
 SAM中継コネクター2個を直列にしてロスを測定しました。amazonで¥300~400.-程度のもの。

china製のコネクター部分は送信機/受信機はオス/メスが
日本と反対です。(ラジコン仕様かな?)


 GigaSite V5で測定 ↓ ↓
 
250MHz~5750MHzまでスキャンした。1350MHzぐらいまではロス無し。2600MHzぐらいまでは0.5dB程度のロス。
3000MHzあたりからピーク3dBのロス、5000MHzから上はピーク±5~6dBのロス。使えるのは2.4GHzまでか!

 
SMA中継コネクターをさらに接続すると (周波数表示の無いchinaコネクター)  2015/6/18

  GigaSite V5で測定 ↓ ↓              7200MHz/8.6dBの数字は中心右のピークを表示している

 0~12GHzまでスキャンしました。
 ~2GHzまではフラット、2.4GHz付近で0.5dB程度の凹み、その後は3.5GHzまではほぼフラット、3.5GHz以上は±5dB程度
 の凸凹。
 2GHzまでは問題無く使える。3.5GHzまでは少し変動するが何とか使える。3.5GHz以上では使えない。


☆ 車のバックカメラとモニターを接続して、テスト電波を発射すると共にモニターしました。 
                                                          
 2015/6/26
・ 電 源

携帯用にするために単3乾電池8本をホルターに入れて、プラスチックケース(タカチSW-100)にピタリです。

TS832の基板側(裏側)


←この◎がマイクの模様
AUDIO IN 端子も有る模様
2015/9/7購入品


 


・ 送信機とカメラ  ↓↓ ↓
カメラの付いたケース内はケーブのみ  TS832にマイクが内蔵てれていた。

電池ケースの上にのせた。  ↑↑↑ ここがカメラ      周波数は5705MHz(31CH)
送信機は、黄色線がビデオ(カメラ)信号入力。赤線がカメラ用電源プラス側。黒線がグランド。

2015/9/7
TS832 にマイクが内蔵されていました。
ただし、かなり感度は悪い模様。

付属コードの外側のコネクターはラジコン用なので
線を切って適当なコネクターを付けています。
カメラとモニターは、車のバックカメラセットで、5~6,000円のものです。

・ 受信機とモニター

コールサイン送出は
テロップで。

受信機出力は黄色線が
ビデオ出力。
赤色線はオーディオ出力。

モニターは4.3インチ


送、受信機と電池等の
合計で2万+α程度



 

 

隣の部屋で受信した。まずはコールサインの送受信から。    ↑ ↑ モニター下は電池ケース

2015/9/7

付属コードの外側のコネクターはラジコン用なので
線を切って適当なコネクター(RCA型)を付けています。







 

 

注意)車のバックカメラセット及び送受信機は、短時間仕様(長くても30分)のようで、送受信機及びカメラ途中の接続部
でかなり発熱します。
夏場で長時間使う場合は、機器の周囲温度に注意して運用し、断続使用をする必要が有りそうです。
車のバックカメラ・モニターの場合は、カメラおよびモニターは左右反転した物としない物、切替え出来る物が有るようです。
またガイドラインが入っている物、いない物が有るようです。  
ここで使うのは、左右反転しないもの、ガイドラインの無いものです。
ここにも参考になる記事が有ります。

・当局が使っているモニターとカメラ(いずれもamazonで購入したもの)



モニターは、左右反転(正像、鏡像切替え)も無い普通のモニターで安いものです。
カメラは、正像、鏡像切替え、ガイドラインの有無切替えの付いたもので、何もしなければ正像、ガイドライン無しです。
鏡像、ガイドライン有りにする場合は、2本のリード線をそれぞれ切って行います。
車で使う場合は、正像、鏡像切替え、ガイドラインの有無切替えは、カメラで行う方が、モニターは他の目的(テレビ、DVD
等)に使えるはずです。

・安いものを追加購入しました。前回購入の半値(amazonで購入)  2015/9/7
上記のものは、TS832/RC832のセットで13,500円でしたが、今回は同じTS832/RC832セットで6,780円でした。
品物としては、前回の物と同じだと思います。とりあえずは動作しましたので初期不良は無いようです。(ダミー送信)

マイクがTS832に内蔵されていました。
しかし、感度が低い模様。

注文して到着まで9日間。
上左写真は外装、(航空便、日本郵便)
上右写真はRC832とTS832の外箱
外箱裏に仕様、チャンネル番号、簡単な接続図が印刷(英
文)されていてマニュアル類は無し。(前回買ったものは裏面
印刷と同じ内容の印刷物が有った)
下写真は本体と付属ケーブル(内容のすべて)

当局の知人の一人は、受信機のジャックの接触不良で困っ
ているようです。
また他の知人は出力が非常に少なくて不良交換中とのこと
でした。やはり品質のリスクは有るようです。



                                                    
              おわり
.