31. アンテナアナライザー N1201SA操作説明概要 2019/9/18
一般測定(SWR,|Z|,R,X,|S11|,)
アンテナ製作で使う機能に限定して書いています。 間違い等がありましたら,ご連絡ください。
下1.6.8.9.の数字は,まとめ表の左側番号に該当する
↓外観,電源OFF ↓1 電源ON ↓6 アンテナ接続 ↓8 スキャン画面,赤枠 ↓9 スキャン画面,黄色枠
↑電源ON: CTRLを先に押しながらOKを瞬押しする。電源OFF:OKを3秒以上押して離す。
仕 様
AA-1400とN1201SAの比較
衛星通信に使用中の435MHz14エレメントクロス八木アンテナのSWR特性(同軸ケーブル約30m,プリアンプ(スルー),デュープレクサ×2 通過)
左写真がAA-1400、右写真がN1201SA
ほぼ同じ模様になっている。
N1201SAは精度も良く十分に使用できると思います。小型軽量ですが文字が極小なので老体には拡大鏡を添付する必要があります。
校 正(キャリブレーション) 2019/10/3
↓画面A ↓画面B ↓画面C ↓画面D ↓画面E
デフォルトでは,SMAコネクターに何も接続されていない状態で校正されている。(137.500MHz~2700.000MHz)
画面Aは校正用キットで,左上からOPEN端子,SHORT端子,LOAD端子(50Ω),これはNanoVNAの付属品を使用した。(N1201SAには付属してない)
電源ONして単一周波数画面でCTRL+Mを押すと画面B(SYS INFO)になる。(画面B) この画面でMを押すと元の単一周波数画面に戻る。
画面B(SYS INFO)で,もう一度CTRL+Mを押すと画面C(CAL&CORRECTING)になる。(画面C)
SMAコネクターに必要な長さの同軸ケーブル(*1)を接続する。
CTRL+OKを押す。USR CALと青文字が出る。
もう一回,CTRL+OKを押して10秒ぐらい経過すと,OPEN CALピンク文字及びOpen Cal Kit CLICK LEFT KEY が出る。(画面D)
同軸ケーブル先端にOPEN端子を付けて,CTRLを1回押す。
calibrating と出てその下に進行**%が表示される。100%になったら(2~3分かかる)OPEN CAL OK!, SHORT CAL と出る。
同軸ケーブル先端にSHORT端子を付けて,CTRLを1回押す。
calibrating と出てその下に進行**%が表示される。100%になったら(2~3分かかる)SHORT CAL OK!, LOAD CAL と出る。
同軸ケーブル先端にLOAD端子(50Ω)を付けて,CTRLを1回押す。
calibrating と出てその下に進行**%が表示される。100%になったら(2~3分かかる)LOAD CAL OK! と出る。(画面E)
そのまま5秒ほど放置すると,単一周波数画面に戻り校正が終了する。(単一周波数画面が消えて電源OFFする時もある)
これで校正終了。なお,校正中は電源OFFは出来ない。
デフォルト状態の校正に戻すには、SMAコネクターに直接OPEN/SHORT/LOADを接続して校正する。
(*1)アンテナなどを屋外に設置した場合は,同軸ケーブルが長くなります。
その長い同軸ケーブルを通して測定器を接続して測定すると大きな誤差が生じることがあります。
その場合にアンテナに接続する同軸ケーブル端をOPEN/SHORT/LOAD(50Ω)で校正することによって同軸ケーブルによる誤差を防ぐことが
できます。
おわり
JA1CPA