9. 電磁調理器のIHフライパン                                     2017/9/9

 電磁調理器と換気扇を連動させるべく新型に入れ替えました。これで換気扇を入れ忘れすることが無くなりました。が、しかし・・・

   我が家は10年以上前からオール電化で電磁調理器を使っています。XYLは使い方は慣れていますが、それでも新型の IHフライパンで餃子を焼く

 と、焼ムラが出て電気屋である私にクレームが来ます。hi 

 今回、フライパンを高いモノに変えたようですが、さらに焼きムラがひどくなっています。中心付近が焦げて周辺はまだ生です。

 以下、電気屋の名誉にかけて検証しました。!!! 

まず、新調したIHフライパンに水を入れて加熱しました。

左写真のように中心付近が沸騰して泡が多く出ています。しかし周囲はあまり泡は出ていません。

(写真をクリックで拡大)

明らかに中心付近が多く加熱しているようです。火力を増減してもあまり変化しません。

これでは、餃子が均一に焼けるわけがありません。底面金属の熱伝導率は不明です。

この状態では、IHヒーターが不均一なのか、IHフライパンが不均一なのか不明です。

左写真は、このIHフライパンの底面です。

拡大して見ると分かりますが、底板には丸い斑点が有ります。

これは底面のIHヒーターと接触する面を均一にするためのものです。

ここがIHヒーター全面に均一に接するように研磨してあるようです。従ってこの斑点から多く熱が発生するものと思います。

一番外側から2番目、4番目、6番目の斑点の間隔が、それより中側の2倍の間隔になっています。

逆に言えば、一番外側から7番目から中側の斑点が密になっています。

この斑点が密になっているところと、上の写真の泡が多く出ているところが一致しています。

残念ながら、ムラが出るように斑点が作られています。

左写真は、IHナベです。

底面は、真ん中が直径7cmφほど浮いていて、周囲は平らな面です。

泡を見ると周辺が多くなっていますが、真ん中付近も泡が出ています。

このIHナベは水物を入れるので、均一な加熱を必要としていません。

しかし、底面を全面同じ面にしないで、熱がこもって集中する真ん中付近をIHヒーターから浮かして熱の発生を低くしています。結果的にフライパンより、均一な加熱になっています。これがプロの仕事でしょう。

他にもう少し小さいフライパンが有りますが、これも均一から見ると十分とは言えません。

最も均一性を要求されるフライパンは、残念ながら残念です。IHフライパンは底面を見て買いましょう!!!

ネットには、焼きムラ対策として、ゆっくり加熱を推奨しています!。しかし・これでは!電気屋は不満足! 

 

左写真、これは間違いなく良さそうです。設計開発:ドイツ、製造:韓国とか。

底面が厚く熱伝導も良さそうです。       (底面の状態が上記の検証結果と一致します)

 

底面写真 (webより)

価格はかなり高価です。

 

  

 

                        

その後の顛末                                                     2017/10/23

その後、上記のドイツのフライパンを購入しました。(国産の安物の何倍も高い価格です)

全く問題無く、使えました。餃子は一面に同じ焼き上がりでした。

その2です。

電磁調理器メーカーに来てもらいました。

そこで分かったことは、電磁調理器の熱力強度が違っていました。すなわち熱力の強さの目盛りが有りますが、古い電磁調理器は1から6まで目盛りが有り、電源を入れた時に5になります。新しい電磁調理器は、目盛りが1から9までになり、電源を入れた時には古い電磁調理器と同じく5になります。

ところが、古い電磁調理器の5と新しい電磁調理器の5では発生する熱量が違うということでした。

曰く目盛り5は、古い電磁調理器の消費電力と新しい電磁調理器が同じにしているとのことで、新しい電磁調理器は、効率が良くなって発生する熱量が大きくなっている。と言う事でした。

わが愚妻は、10年以上も古い電磁調理器の5を基準に調理しています。突然同じ5で熱量が大きくなっても知るすべを知りません。

電磁調理器の目盛りは、消費電力目盛りであって、熱量目盛りでは無いということです。

やはり料理しない電気屋が作った電磁調理器ですね。料理目線で作れば、このような目盛りにはしないはずです。(Pana社です) 

                                                              おわり