☆144MHz/430MHz帯の現状 2013/9/16
HF帯を主体にQSOしている健全なOM局は、144MHz/430MHz帯を聞くことはあまり無いと思います。
たまにローカル局とQSOしても土日だったり夜間だったりではないでしょうか。
私もそのような状態でした。
ところが、2008年ごろに20何年ぶりに衛星通信にカンバックして144/430MHz帯を聞いて、ひっくり返りました。(びっくり)! !
そこは、土日、夜間と全く違う世界が展開されていました。
月~金曜日の6~17時の435.0~438.0MHzを聞いてみてください。
この周波数は、衛星区分になっていて衛星通信以外には使えません。
しかし、そこにはコールサインを言わない地上FM移動局がびっしりとほとんど隙間無く出ています。
聞こえない周波数が有ったかと思うと、4~5秒もすると出てきます。
ひどいときは、20kHzセパでは足りなくて10kHzセパで出ています。
これがアマチュア無線周波数かと思うぐらいです。とても法治国家と思えない状況が展開されています。
この状況について幾つか心当たりが有ります。
①あんなに盛んだったハイパワーCB無線移動局がほとんど聞こえなくなった。
②H18、H19年に4級無線従事者が急増しているが、CB局からの移行かなと推測した。
③4級の講習会を20数年前からやっていますが、ここ数年前から本当にアマチュア局を開局すると思われる講習生は
10%程度となった。
(地域によって大きく違うと思うが)
ことと一致します。
それから現在まで約5年間に、 80条報告を出したり、いろいろ提案したりしました。
しかし、一向に改善(減少)しません。
これが現状です。
それでも、
・少し変わった(改善)したと思われる点があります。
①使用区分図の「広帯域」のところに「FM変調」が追記された。
②4級講習会の中学生以下の講習費が、7750円となった。
これらは、前から訴えていたものです。(他にも沢山出しています)
当局は、マッチとポンプをやっていますが、マッチをやめないとポンプでは消せません。hi
注)マッチ:講習会講師、ポンプ:監査指導員
ぶつぶつ独り言
1.違法CBが無くなり、一般や公共に障害が無くなったのは、国民に大きな利益。
2.しかし、アマチュア無線バンド内に障害が出てしまったが、不利益は一部の国民(アマチュア無線家)なので全体としては
利益が大きい。
3.430MHz帯の違法局は、無線連絡が出来るために、交通事故減少(居眠り防止)、交通渋滞解消、エネルギー(ガソリン)
の節約。等々の効果が大きく 国としても利益が大きい。
4.一部のアマチュア無線家(サテラター)が、我慢するだけで全て解決して収まる。
5.144/430MHz帯のアマチュアバンドが超効率的になっている。(違法局のおかげさま!。バンド防衛成功 = これは大きい!)
6.これで、めでたし、めでたし!。
と言うことでしょうか???。
ただし、たった一つ問題が有ります。
1.大学で研究目的で上げている人工衛星が、この144/430MHz帯の衛星区部の周波数を使っている。
2.衛星区分(435.0~438.0MHz)しか知らない大学の研究者は、この衛星区分に出ている違法局をアマチュア無線家
と思っているのではないか?。
3.この衛星通信に妨害を与え続けている違法局をアマチュア無線家と思っているのではないか?。
4.法を遵守して運用している、一般のアマチュア無線家は、これで良いのかな!。
衛星区分の混信を無くさないとダメです !!!
おわり
************************************************************* 以下の文章をJARL周波数委員会に送りました。 2013/4/2
JARL周波数委員会
de JA1CPA/中村英治
栃木県小山市*********
意見、提案、要望等
★提案(要望)
1.AO-7のアップリングを条件付きで可能とする方向とのことですが、臨時処置としてでも良いので一日、一秒でも
早く可能となるようにして頂きたい。
2.144MHz帯および430MHz帯の「広帯域の電話・電信・画像」の表記に「FM変調等」を大きな文字で追加して入れ
て頂きたい。
3.144MHz帯および430MHz帯の「衛星」の表記を「衛星専用」にして頂きたい。
4.区分境界の周波数145.80MHzは、「145.80MHzで全電波型式の区分で使用する場合は、衛星通信に妨害を与えない
場合に限る」として頂きたい。
5.バンドプランに使われている用語に対応する、用途、電波型式および占有周波数帯域等を明確にして頂きたい。
★意見(上記の提案理由等)
AO-7のアップリングを条件付きで可能とする方向は大変ありがたく思いますが、AO-7は何時ダウンするか分からな
い状態なので一日、一秒でも早く臨時処置としてでも可能となるようにして頂きたい。世界がJAとのQSOを待っ
ています。 第4級アマチュア無線技士の養成課程講習会でバンドプラン表を配布していますが、その「広帯域の電話・電信・画
像」を見せても講習にはこの用語は出てきませんので講習生には意味不明で、説明してもボールペンで記入出来ない
用紙です。
講習で出てくるのは「FM変調」なので、是非「FM変調等」と入れて頂きたい。(参考までに、電波適正利用推進
員協議会の資料を添付します)
144MHz帯および430MHz帯の「衛星」は「・・の周波数の電波は、衛星通信を行う場合に限り、使用することができ
る」となっていますので、「衛星専用」と記して頂きたい。 区分境界の周波数がどちらに属するのか明確にして頂きたい。
「145.80MHzは衛星通信でなくても良いと総務省に確認している」と云って出ている局も居ます。
しかし145.80MHzはISSとの交信(ダウンリング)に使われる周波数なので混信を受けています。
是非、「145.80MHzで全電波型式の区分で使用する場合は、衛星通信に妨害を与えない場合に限る」として頂きたい。 バンドプランに使われている用語に対応する、用途、電波型式および占有周波数帯域を明確にして頂きたい。
特にCW、EME、峡帯域、広帯域、電信、電話、画像、VoIP、レピーター、衛星、全電波型式、データ、広帯域データ
、峡帯域データ、高速データ、ビーコン、ATV、アシスト等々、電波法に整合した説明がないとよく分かりません。
用途、電波型式、通信方式、周波数帯域等々が混在している印象です。
バンドプランは小さくするために省略した表記や、あちこちに注釈の多いやり方はやめて、アマチュア無線をやって
いる専門デザイナーに書いて貰うか、書くべき内容が決まったらPRを兼ねて一般に募集しては如何でしょうか。
デザイン料は払えないと思いますので、希望によりデザイナーの名前(コールサイン)をバンドプラン表に表記する
条件にするとか!。(現在は、制作協力:<spanlang=en-us>JARD)
いずれにしても、電波法令では非常に分かりにくくなっていますので、分かりやすいバンドプランを作って周知徹底
することを望みます。
注)一部、ホームページに公開するのに不適合な部分は削除しています。
おわり
****************************************
2013/9/16
以下は旧HPより転載
☆「アマチュア局/人口」を「県別人口密度」を横軸に表したグラフです。 2012/3/9 総務省のデーターからアマチュア無線局(一部分)を集計しました。 横軸は人口密度、一番左が東京都、一番右が北海道です。
縦軸は人口当たりの局数です。(%)
人口密度が高い所ほど、人口当たりの局数が少なくなる傾向になっています。
逆に人口密度が低いところほど、人口当たりの局数が多くなる傾向になっています。
平均より極端に多い県は、静岡、広島、山梨、高知、北海道、です。
これは、U/VHFだけの局が多くなっています。
当局の栃木県も少なくありません。 これは、何を意味するのでしょうか?。
おわり
*************************************** ☆U/VHF局の割合は? 総務省のデーターからアマチュア無線局(一部分)を集計しました。 2010/1/13
・
|
人口
|
全局数
|
人口比
|
144/430(VU)
|
人口比
|
3.5~29(HF)
|
人口比
|
VU-HF
|
((VU-HF)/全局)
|
|
・
|
人
|
局
|
%
|
局
|
%
|
局
|
%
|
局
|
%
|
|
関東
|
42,000,000
|
129,737
|
0.31
|
117,730
|
0.28
|
67,983
|
0.16
|
49,747
|
38.34
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
埼玉県
|
7,170,000
|
20,495
|
0.29
|
18,600
|
0.29
|
11,466
|
0.16
|
7,134
|
34.81
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
栃木県
|
2,010,000
|
9,026
|
0.45
|
8,796
|
0.45
|
4,244
|
0.21
|
4,552
|
50.43
|
|
・
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
・
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
・
|
人口
|
全局数
|
人口比
|
144/430(VU)
|
人口比
|
3.5~29(HF)
|
人口比
|
VU-HF
|
((VU-HF)/全局)
|
|
・
|
人
|
局
|
%
|
局
|
%
|
局
|
%
|
局
|
%
|
|
越谷市
|
320,000
|
640
|
0.20
|
563
|
0.18
|
369
|
0.12
|
194
|
30.31
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
小山市
|
160,000
|
611
|
0.38
|
592
|
0.37
|
290
|
0.18
|
302
|
49.43
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
佐野市
|
125,000
|
926
|
0.74
|
919
|
0.74
|
309
|
0.25
|
610
|
65.87
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
鹿沼市
|
94,000
|
586
|
0.62
|
578
|
0.61
|
233
|
0.25
|
345
|
58.87
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
全国
|
127,900,000
|
489,256
|
0.383
|
|
|
|
|
|
|
((VU -
HF)/全局)は、全局数に対する144/430(VU)だけの局の割合です。
((VU - HF)/全局)欄の赤数字は、他にくらべて異常に大きく、VU帯だけで開局している局が多い事を表しています。
特に、佐野市、鹿沼市は人口比も平均の2倍で(アマチュア無線局優良県?)、U/VHFの割合も大きくなっています。
これは、何を意味するのでしょうか?。
おわり
******************************************************* ☆430MHz帯の衛星区分の使用実態 2009/8/2 430MHz帯の衛星区分(435.0~438.0MHzの151チャンネル)は衛星通信以外の通信は認められていません。
従って、地上間通信をしている局は違法局となります。
実際に違法局がどのくらい受信できるかチェックしました。
①アンテナは、430MHz帯3/4λGP、高さ5m、(自宅固定)
②435.000~438.000MHzを20kHzセパで、一定時間毎にオートスキャン(SQL最低)して、QSOしていた周波数(チャンネル)数
を数えたものです。3回スキャンさせて最大数としました。
グラフの左目盛りは局%となっていますが、使用されていた周波数(チャンネル)数です。
結果
①151チャンネル中、12~28チャンネルが常に使われている状態です。
なお、日曜日は、ほぼ0です。
②使っている局は、コールサインを言わずに使っている移動局(自動車)です。
その後の状況
上記のテーターは2009/7月のデーターですが、2013/9月現在でも、ほぼ同じデーターが得られます。
ちなみに、15エレメントクロス八木、15mHのアンテナで同様のチェックをすると、435.0~438.0MHzのほとんどの周波数(チャンネル)が使用されています。
(山反射使用及び方向を変えて)
おわり ***********************************************************
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